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らいぶらりログ mini: 抹消される(かもしれない)本

館内で働くILL係によるルポ第二弾。図書館で見つけた気になる本とプチ情報をお届けします

 秋学期がはじまりました!皆さん、図書館は利用していますか?
 今回は、本の”抹消”のお話です。
 図書館の2階開架では、利用が少ないものや、内容が古くなった資料をピックアップし、廃棄する作業を行っています。司書としては胸の痛む作業ですが、書架には限りがあり、利用者のためになる新しい資料を受け入れるため行っています。この開架図書の廃棄を”抹消”と呼んでいます。おおむね、5年間貸出のなかった本を抽出し、出てきたリストを丹念に調査し、新版が出ていないか、教科書に指定されていないか、類書があるかどうかなどを基準に選定しています。
 そんな”過去5年間1回も借りられなかった低利用本”のリストから、3冊紹介します。ぜひ、借りてください。

生き延びるための地震学入門 別ウィンドウで開く
上大岡トメ, 上大岡アネ著
イラストレーターと地震研究者の実姉妹が手を組んだ本。漫画も交えながら、会話口調でわかりやすく地震現象を解説してくれます。なにかと話題の南海トラフの話もあり、必読です。(E)
思想をつむぐ人たち 別ウィンドウで開く
鶴見俊輔著
昭和を代表する哲学者・鶴見俊輔の著作は190冊以上所蔵していますが、当シリーズは4冊とも低利用。文庫本でアンソロジー形式なので気になるタイトルから読んでみては。(S)
 
東洋発の白い黄金=磁器の製造に欧州で初めて成功したマイセン。書棚の最下段にあるためか、磁器人形を紹介したこの本の出番は少ないです。今にも動き出しそうな人形の捨てがたい魅力満載です。(M)

2024/9/24 UP