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教員推薦図書: 2020年度:KU Library thinks SDGs 2020


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外国語学部
吉田信介教授
文学部
品川哲彦教授
化学生命工学部
池田勝彦教授
副学長(法学部)
大津留智恵子教授
人間健康学部
西川知亨教授
商学部
岡 照二教授
経済学部
 宇都宮浄人教授 
システム理工学部
淺川 誠教授

 

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外国語学部 吉田信介教授

 

SDGsと開発教育 : 持続可能な開発目標のための学び

田中治彦, 三宅隆史, 湯本浩之編著

  

グローバルな問題解決,持続可能な世界の実現を目指して行動をおこす人々をナビゲートする書物.筆者のひとり三宅氏は「シャンティ国際ボランティア会」において,「苦難の中にいる人々と痛み悲しみ喜びを分かちあい共に歩む」「地域の伝統的な文化を重視し、民族宗教言語の違いを尊重」「人々が自ら気づき、行動し、自立へと向かう開発を重視」「互いに支えあい、高めあうための触媒としての役割」という国際ボランティア精神を実践しています.

 ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ : コレクティブな協働なら解決できる!SDGs時代の複雑な社会問題

佐藤真久, 広石拓司著

   

本書では問題に対応できる社会システムをつくるための多くの人と組織がつながるソーシャル・プロジェクトを紹介しています。筆者は環境問題,福祉,地域づくり,国際協力などにかかわってこられ,そこでの具体的な経験と知識をもとに、ソーシャル・プロジェクトを現場で使いこなし、成功に導くために必要な考え方と進め方であるソーシャル・プロジェクトの成功の条件とコレクティブな協働を実践するための協働ガバナンスを提案しています.

自分ごとからはじめよう : SDGs探究ワークブック : 旅して学ぶ、サスティナブルな考え方

保本正芳, 中西將之, 池田靖章著

   

SDGsを実践的に学ぶワークブックテキストです。世界各国の中から12か国を取り上げ、それぞれの国をめぐる「旅」をしながらSDGsの考え方や本質を学び、自分ごととしてとらえていくという構成です。SDGsについて学ぶだけでなく、物事について自分で調べ、整理し、他者と話し合って自身の考えを表現・発表までを実践的に学べます。他の教科での応用はもちろん、社会に出てからも役立つスキルが身につきます。基礎ゼミや初年次教育などの授業に最適です。

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文学部 品川哲彦教授

 

 CSV経営とSDGs政策の両立事例 : "共通価値の創出"パターン分類と更なる"社会的包摂"への提案

近藤久美子著

            

CSV(消費者や企業が活動している地域の住民や被雇用者といった個人や自治体や他の企業と共有される価値を創出する企業経営)とSDGsとがどのように結びつくか、そのように結びつくためには企業がどのような点に着目し、どのような組織づくりをしているかということを、具体例をとおして説明している。SDGsの目標を達成するには、企業と外部の人間関係だけでなく、企業内部の人間関係を変える必要に気づかされる。

Come On!目を覚まそう! : ローマクラブ『成長の限界』から半世紀 : 環境危機を迎えた「人新世」をどう生きるか?

エルンスト・フォン・ワイツゼッカー, アンダース・ワイクマン編著 ; 中村秀規 [ほか] 訳

          

SDGsは新たな取り組みのように思われるかもしれないが、環境の危機はすでに半世紀前から指摘されている。気候変動のように、すでに示唆されていた懸念が誰の目にも明らかになったから対処を迫られているというのが実情だろう。これまでを振り返ることで、もはや先延ばしせずにこれからしなくてはならない改革を進める態度を固めるのに役立つ本。

SDGs先進都市フライブルク : 市民主体の持続可能なまちづくり

中口毅博, 熊崎実佳著

ドイツを旅して誰もが気づくのは、アルミ缶、ペットボトル、ガラスびんの商品の一部にデポジット制度がとられ、購入したスーパーに設置された機械で回収すると金券になって戻ってくるということだ。一般市民が無理のないしかたで遵守できる、いやむしろ進んで一般市民がやる気を起こしてみずから発案する環境政策について、シュヴァルツヴァルト(黒い森)に抱かれた、町じゅうを美しい水が流れているフライブルク市から紹介する。

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化学生命工学部 池田勝彦教授

 

ビジネスパーソンのためのSDGsの教科書

足達英一郎, 村上芽, 橋爪麻紀子著

理工系の学部に所属しているものとして、工学系でのSDGsの「見方」・「考え方」を理解するために、まずこの本を選んだ。理由は単純で各産業別に取り組みを纏めてあり、そこを読むことでSDGsがめざしているゴールを各産業界がどうような具体的な取り組みで実施しているが分かるので、あくまでも一つの切り口であっても、めざすゴールについてより理解が進むように思う。

危機と人類

ジャレド・ダイアモンド著 ; 小川敏子, 川上純子訳

人類が遭遇してきた危機を、個人的な危機を解決する要因を用いて分析し、その解決に至った環境(バックグラウンド)・システム・プロセスを明確にし、現在迫りくる国家的危機に対してどのような対応が考えられ、環境やシステムがどうであるかについて言及している。SDGsのどれに対応するというより、国家的危機へどのように対応できるか?ということを検討しているので、一読の価値はあると思う。

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副学長 大津留智恵子教授(法学部教授)

 

人間の安全保障

アマルティア・セン著 ; 東郷えりか訳

私たちは本当に自分の価値観に沿った生き方、自分の潜在的能力を活かした生活ができているだろうか。貧困を数値ではなく価値から論じるセンは、故緒方貞子氏と共に国連の「人間の安全保障委員会」の議長を務め、恐怖や欠乏のない暮らしはもちろん、人間らしい生活ができる環境をつくるために、市民社会も含めた様々なアクターが力を合わせる必要を説いている。国家の安全保障が優先される中で、本書を手に人間の価値について考えてみませんか。

小さな地球の大きな世界 : プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発

ジャレド・ダイアモンド著 ; 小川敏子, 川上純子訳

  

目を開こう、大切なことを最初にしよう。私たちが遠い世界の出来事として注意を払わない間に、地球はバウンダリー(限界)を超えて、後戻りできない状態へと進んでいる。美しい、がそれだけに訴えかける写真を盛り込みながら、まだ私たちにできることが残っていると著者たちは説いている。知らないことには取り組むことはできない。まずは、本書を手にとって何が起きているかを知るところから始めてみませんか。

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人間健康学部 西川知亨教授

 

世界と地球の困った現実 : まんがで学ぶ開発教育 : 飢餓・貧困・環境破壊

日本国際飢餓対策機構編 ; みなみななみ漫画

  

私たちの毎日のライフスタイルが、遠い国に住む人々にどのような影響を及ぼしているかを知ることができる。間接的・構造的暴力のない世界を目指して、自分と世界がどのようにつながっているか考える平和学的・社会学的想像力を高められる好書。開発教育と呼ばれる分野の本であるが、小学生から大人まで、21世紀のSDGsに関わる問題について分かりやすく学ぶことができる。

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商学部 岡 照二教授

 

SDGs・ESGを導くCVO : 次世代CFOの要件

マーヴィン・キング著 ; KPMGジャパン統合報告センター・オブ・エクセレンス訳・編著

本書は、国際統合報告評議会(IIRC)名誉議長であるマーヴィン・キング博士による著書である。IIRCは、企業の財務情報と非財務情報(ESG情報)を統合した報告フレームワークを開発している団体である。本書では「統合的思考」を実践するための提言がなされ、企業の価値創造と社会的課題の解決を同時実現するために、CFOの発展型であるCVOの重要性が主張されている。また本書の副題にもあるように、Accountants can save the planet とあるように、会計士・経理職希望の方にぜひ読んで頂きたい。

創発型責任経営 : 新しいつながりの経営モデル

國部克彦 [ほか] 著

創発型責任経営とは、「無限責任の概念をベースとして、社員による主体的な活動を奨励して、創発的な実践を生み出す経営」をいい、環境経営・会計において先進的な研究者と実務家によって、理論的考察と企業事例を用いてバランスよく説明されている。また、SDGsは有限の責任(ターゲット)を更新していくことで無限の責任(ゴール)を目指す活動とみなすことができ、創発型責任経営はSDGsの目標を永続させるために活用することができる、と主張されている。SDGsと企業経営について理解する際に必読の著書である。

SDGsとESG時代の生物多様性・自然資本経営

藤田香著 ; 日経エコロジー編

企業がSDGsに取り組む際により具体的な経営活動として生物多様性・自然資本経営を実施しており、本書は日本企業や海外企業の取組事例が具体的に数多く紹介されている。例えば、水資源のリスク管理やパーム油の持続的利用のため、日本の先進企業は国内外であらゆる保全活動を実施している。また、生物多様性・自然資本経営の最新動向、自然資本の定量評価やESG情報開示についても紹介されており、企業によるSDGs事例を知る際の最初の1冊である。

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経済学部 宇都宮浄人教授

 

ニッポン景観論

アレックス・カー著

  

多くの日本人は、日本の豊かな自然や恵まれた環境にそれなりの誇りを持っている。しかし、そんな誇れる自然や環境が着実に破壊されている。しかも、そうした行為に慣れてしまった現代人は、そうした破壊に気づいていない。日本の田舎に長年住む外国人の視点から、日本人が見落としている現実を、豊富な写真を用いて説得力をもって指摘する。身近な風景から、持続可能性の意味、我々が取るべき行動を考えさせられる本である。

 しなやかな日本列島のつくりかた : 完本 : 藻谷浩介対話集

藻谷浩介著

    

市場経済の中で追い込まれているさまざまな地域の問題がある。本書は、そうした課題に現場で取り組む13人の「現智の人」との対談集である。扱う範囲は、商店街、限界集落、農林漁業、高齢者医療、赤字鉄道、空き家、崩壊学級など、先がみえない分野である。しかし、「現智の人」は、市場経済を全否定するのではなく、事の本質を見極め、長期の視点で市場経済にしなやかに対応する。難題に希望の光を灯してくれる本である。

地域再生の戦略 : 「交通まちづくり」というアプローチ

宇都宮浄人著

  

大都市に住む人は空気のように電車に乗り、地方に住む人は、100m先のコンビニにもクルマを使って何の疑問も持たない。本書は、交通の整備と一体となったまちづくり、「交通まちづくり」という視点を提供する数少ない本である。自家用車に依存するのではなく、公共交通を社会の共有財産としてしっかり整備し、老若男女、全ての人が快適で便利、クリーンに移動できる社会をつくることこそ、健康で持続可能なまちづくりの鍵だということがわかる。

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システム理工学部 淺川誠教授

 

Society 5.0 : 人間中心の超スマート社会

日立東大ラボ編著

 

狩猟社会(Society1.0)から始まり農耕社会(Soc.2.0)、工業社会(Soc.3.0)そして現代は情報社会(Soc.4.0)であり、これからIoTやAIを活用し仮想空間と現実空間を融合させた社会Sciety5.0が創出されます。しかしながら、その形はまだ明確ではありません。文理系の様々な観点からSociety5.0について語る本書は、皆さんが着想を得るきっかけになってくれるはずです。

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