海外にある資料がほしい
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小さな資料室にある資料
海外依頼パターン |
ひとくくりに"海外依頼"と言っても、実はいくつかのパターンがあります。 パターンによって皆さんの手順等にも違いが出てきます。
※British Library(大英図書館)への日本円での支払いは2021年3月末をもって取扱いを終了しました。 ※2023年10月に発生した、British Library への大規模なcyber-attackにより、2024年11月現在もOnDemand等を利用した文献複写申込はできない状況が続いております。依頼の際は、最新情報を確認の上、可否を検討します。 |
海外へのILL依頼の一種らしい、
「OCLC(WorldShare ILL)依頼」について
詳しく教えてください。
OCLC(Online Computer Library Center)とは、
世界各国の図書館や研究機関が参加している
世界最大のライブラリーサービス機関です。
そこに参加して「うちはILLできますよ」と表明している図書館へは、
OCLCのシステムを通じて
わりとスムーズに文献複写依頼をすることができます。
支払いも日本円でできます。
このサービスを、
WorldShare ILL (Interlibrary Loan) (略称:WSILL)
あるいは機関の名前をとって OCLC ILL とも呼びます。
OCLCの書誌・所蔵検索サイトは、
データベースポータルからアクセスできます。
→ WorldCat
関西大学で提供できるのは 複写取り寄せのみ になります。
ポイント
1)料金 1論文ごと2,000円前後
2)支払方法 カウンターにて日本円払い
3)支払時期 後払い(1カ月~2カ月後)
4)納期 1週間程度(相手との交渉が難航すると数週間)
どうやら〇×国の王立図書館には
探していた資料が所蔵されてるっぽいです。
こういう場合も、依頼できますか?
直接依頼とは、その名の通り、
海外の図書館へ、文献複写を直接お願いすることです。
具体的には、ILL係がメールを送って、
あれや、これや、と交渉を進めます。
世界の図書館のルールはさまざまですし
そもそも、メールの返信がすぐに来るわけではありません。
複写許可や料金の交渉が難航し、1カ月以上かかることもあります。
ポイント
1)料金 わからない(ほんとにわからない)
2)支払方法 さまざま(日本円で手続きできることが多い)
3)支払時期 さまざま(複写物到着時が多い)
4)納期 わからない(1カ月ほどかかる場合が多い)
これでは不安ですね。でも大丈夫。
次のボックスでさらに詳しく説明します。
海外直接依頼をお願いしてるんですが、
支払方法とか手続きとか、超難しそうだし、自分でできるか不安…
どんなかんじなんでしょうか…
ご安心ください。ちゃんと事前に説明・確認します!
海外直接依頼のときの支払方法は、
国際送金やクレジットカードなど、さまざまなケースがあります。
なるべく負担が少なくなるよう、
支払方法などを指定して相手館と交渉しますので、
事前にどんな支払方法を希望するか、確認します。
例えばこんな支払方法があります↓
* 国際口座送金
* IRC(国際返信切手券)払い
* IFLAバウチャー払い
どれも郵便局で手続きOK!
日本円払い!
書類は用意しますので、案内通りに支払手続きするだけ!
※ 手続きには、身分証明証やマイナンバーが必要な場合があります。
※ 国際口座送金の手数料はけっこう高い(約7,500円)です。
※ IRCもIFLAバウチャーも、お金の代わりとなる"券"を相手館へ送付する方法です。
※ 詳しくはカウンターで説明します。
* クレジットカード払い
おなじみ、クレジットカードでの決裁です。
インターネット上のサイトでカード番号などの個人情報を入力するため
ご自身のパソコンやスマホからお支払いいただきます。
※ 近年、マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与対策の一環として、
国際送金の手続きにはさまざまな確認書類が必要になっております。
そのため、ILL係では、比較的簡易なIFLAバウチャー払いやクレジットカード払いをおすすめしております。
余談ですが…
ILL係では、3年間で約90件の直接依頼の実績があります。
交渉に何カ月もかかったこともあれば、
意外と早く安く入手できた、ということもよくあります。
残念ながら、入手にこぎつけなかった資料も時にはあります。
海外直接依頼は、あいまいな説明が多くて心苦しいのですが、
ILL係は、皆さんの要望にお応えするため、
とにかく全力で、交渉に臨みます。