2020/8/26UP
こんにちは、ILL係です。
私たちILL係が、毎日毎日見ているものがあります。
奥付です。
今日は、奥付の話をしますので、ILL申込するときや、雑誌記事をコピーするときに
”なんとなく”本文と奥付を希望している人は、ぜひお読みください。
多くの人がイメージする奥付は
タイトル、巻号、発行日、出版社(出版地)がわかるものだと思いますが、
しばしば、充分な情報が載っていません。
これとか。
(「日本及日本人」450号, 奥付, 金尾文淵堂)
上記は、賀正という本ではありません。タイトルと巻号の記載がないものです。
これも。
こちらは、”奥付”ページがなく、奥付に類する表記が、裏表紙ののどにあります。
奥付は、”必ずこう書きなさい”という法律がないため、”なんとなく”出版社の習慣で
住所や発行日が記載されており、いろいろなかたちの奥付が存在するのです。
さらに洋書では、”奥付”という統一概念がなく国によってさまざまなので
標題紙(表紙を開いて最初にあるタイトルと出版社などが書かれたページ)
で書誌情報を確認することが多いです。
標題紙の次ページに、ISBNなどが小さく書かれた頁は
verso = (タイトルの)裏ページ
などとよばれ、奥付とはやや異なった扱いをされます。
また、フランスで出版された資料では、最終頁に”奥付のような”表記があったりします。
国や時代によって、奥付の表情はさまざま。
雑誌を手に取ったら、奥付にも注目してみてください。
また、ILL申込をするための「学外相互利用申込書」 には、
このように↓
希望する情報にチェックする項目もありますので、ぜひ活用下さい。〔S〕
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