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らいぶらりログ ―ILL係の見た図書館: 就活にも役立つ?企業の社史

日々、文献のコピーと貸借本の発送にいそしむILL係が、作業中に出会った魅力的な情報をレポートします。

就活にも役立つ?企業の社史

2023/5/31 UP

こんにちは。ILL係です。
春から図書館もコロナ前のサービスに戻り、ガイダンスや授業で賑わいを取り戻しています。
私たちILL係もおかげさまで忙しく、
図書館内を行ったり来たりして業務に邁進しています。

さて、私たちが他館に貸し出す資料の半分以上は洋書ですが
和書では"企業の社史"が人気資料のひとつです。

さまざまな企業の社史。10年の節目ごとに毎回発行する企業もある。

社史とは、企業が記念や宣伝のために作成し、自社の歴史や概要をまとめた冊子です。
関西大学図書館では、大企業から関西圏の中小企業まで、幅広い業種の社史を数多く所蔵しており、
学外からもたびたび利用希望があります。

内容は、社長挨拶や年表、工場写真、製品一覧などが一般的だが、社員の文集などアットホームなものも。右端は不二家の社史に掲載されていた社歌。作曲は「六甲おろし」で有名な作曲家・古関裕而だという。1

たとえば、こんな資料があります。

ロッテのあゆみ40年 : そして、未来へ 別ウィンドウで開く   
こちらはお菓子メーカーのロッテが作った社史です。
古いパッケージや、CMに起用したタレントの顔写真などに思わず手を止めてしまいます。
今や企業情報などはインターネットでかんたんに閲覧できますが、
創業者の当時の考えや、事業拡大の紆余曲折が詳細に分かるのは社史ならではです。

Kマートチェーン10年のあゆみ 別ウィンドウで開く
コンビニの草分けで、今は廃業したKマートの業績がわかります。
大学図書館では関大にしか所蔵がありません。
請求記号673.8にはコンビニやスーパーなどの社史がたくさんありブラウジングもおすすめ。

組合十年小史 / 三和銀行従業員組合十年小史編集委員会編 別ウィンドウで開く
社史とは少し異なりますが、従業員組合の歩みをまとめたもの。
発行した三和銀行は、三菱UFJ銀行の前身です。
銀行を就職先に選んでいる人は、合併前の情報を集めるのはいかがでしょうか。

額縁業界のあゆみ : 記念誌 / 全国額縁組合連合会記念誌編集委員会編 別ウィンドウで開く
業界の記念誌も充実しています。
こちらは”額縁業界”。絵などに使う額縁の組合連合があるんですね。
業界研究に役立ちそうです。

このように、社史はたくさんありますので、気になる会社名で蔵書検索をしてみてください。

また、就職活動に役立つ資料はほかにもあります。
総合図書館2階の資格・就職コーナーはもちろん、
データベースなどのデジタル資料もさまざま用意しております。
デジタル資料は学外からのアクセスも可能ですので、就活の合間にぜひ活用ください。〔S〕


◇就活におすすめのデジタル資料
日経テレコン
日経新聞のニュース検索や、企業・人事検索ができる。企業研究に欠かせないデータベース。
https://opac.lib.kansai-u.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/786/378f23c60a05d63ad41983b247031c37?frame_id=366 別ウィンドウで開く

東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー
「就職四季報」「業界研究」「週刊東洋経済」などがデジタルで読める。就活の心づよい味方。
https://opac.lib.kansai-u.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/786/5b1421165c78a88e871e066318caecf9?frame_id=366 別ウィンドウで開く

毎索(マイサク)
毎日新聞に加え、雑誌「週刊エコノミスト」の記事が検索できる。経済誌の読み比べに活用したい。
https://opac.lib.kansai-u.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/786/accd77e762c5c25fb6f431f011d161f2?frame_id=366 別ウィンドウで開く


◇学外からデータベースを利用するためのガイドはこちら
https://kansai-u.libguides.com/c.php?g=933003


注1
不二家「不二家 : 五十年の歩み」1959, [pp.214-215] 不二家社歌より  別ウィンドウで開く

このガイドの作成者

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図書館  ILL係
ILL係とは、「学外相互利用(ILL)」業務を一手に引き受けている、図書館の中のセクションのひとつです。 もっと気軽にILLを活用してほしいという思いを込めて、いろいろな角度からILLの便利さ、奥深さ、コツ、ツボを、皆さんにお伝えいたします。