2021/4/13 UP
こんにちは。ILL係です。
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
もう図書館には行ってみましたか?
今回は新入生のみなさんに向けて、教科書の名作を紹介したいと思います。
国語の授業で習った名作も、最初は雑誌などに発表された一つの作品でした。
関西大学図書館ではそのような名作が掲載された、貴重な雑誌も所蔵しています。
まずはこちら。
芥川龍之介の羅生門ですね。
この作品は1915年に帝國文學という雑誌に発表されました。
当館所蔵のものは復刻版ですが、雑誌掲載時の羅生門を読むことができます。
よく見ると、著者名が「柳川隆之介」となっていますね。
当初、芥川はこのペンネームを使って作品を発表しており、
のちに本名の「芥川龍之介」を使うようになったそうです。
こういうことは雑誌の現物を見て初めてわかることですね。
続いてこちら。
中島敦の山月記です。
この作品は1942年、文學界という雑誌に掲載されたのですが、
発表時はもう一つ、文字禍という作品と合わせて「古譚」のタイトルで発表されました。
こちらは初出時の雑誌を所蔵しています。
誌面上で山月記はわずか7ページしかありません。
雑誌で読んでみるとより作品の短さが際立つように思います。
いかがでしたか?
この他にもたくさんの雑誌を図書館は所蔵しています。
羅生門や山月記のように教科書で読んだ作品を雑誌で読んでみると、
また違ったおもしろさがあるかもしれません。〔E〕
◆紹介した雑誌の書誌詳細
帝國文學
帝國文學會. -- 復刻版. -- 日本図書センター, 1980.
◇書庫資料の貸出についてはこちら
https://kansai-u.libguides.com/c.php?g=753401&p=5396971#s-lg-box-wrapper-20047622