2022/12/23 UP
こんにちは。ILL係です。
総合図書館のB2書庫には通常の書架とは別に
数か所に背の低いキャビネットが置かれています。
このキャビネットの上で雑誌を開いて
論文の掲載確認をする時があるのですが
中には何が入っているのでしょう。
書庫の奥、個人文庫のそばにあるキャビネットを開けてみます。
引き出しには1枚物の資料がたくさん収納されていました。
こちらはその中の1枚、洋服屋の引札です。
引札は江戸時代から大正時代に作られた現在の広告やチラシのことです。
様々な店が、商品の宣伝のために配布を行っていたようです。
正月に配布されるものが多く、縁起物のイラストが描かれているのが特徴的です。
こちらは明治期に活躍した手品師、柳川一蝶斎の興行チラシです。
堺にあった芝居小屋での興行だったようです。
人物以外にも蝶や化け猫が描かれていますが、どのような出し物だったのでしょう。
絵を見ているだけでも楽しめそうです。
キャビネットの中には、他にも番付や神社のお札、地図など様々な資料があります。
気になる方はそっと引き出しを開けてみてください。〔Y〕
◆紹介したチラシの書誌詳細
フラネル敷物種々保険附革蒲団肩掛類[引札] / 芳光画, [出版地不明] : [刊本] , [出版年不明]
柳川一蝶斎[興行], [出版地不明]:[刊本], [出版年不明]
◇書庫の利用方法はこちら
「書庫に入るにはどうしたらいい?」
https://kansai-u.libguides.com/c.php?g=753401&p=5396987#s-lg-box-wrapper-20047639