らいぶらりログ ―ILL係の見た図書館: 2023

東京vs大阪の原点？

2023/1/30　UP

こんにちは。ILL係です。

個人的な "図書館あるある" ですが、
「司書さんは図書館の本を全部読んでいる」
と思っている利用者の方がたまにいらっしゃいます。
司書さんならなんでも知っているだろうと、
「これってどんなあらすじですか？」
「この本はどこにありますか？」
といった感じで聞かれるのですが、
残念ながら司書はそこまで全知全能ではありません。
（でもあらすじが気になって、後でこっそり借りて読んじゃいます）

本を探すにしても、わたしたち司書もみなさんといっしょのやり方です。
まずはOPACで検索し、資料の配置場所・請求記号などをメモ。

それらにしたがって、配架されている書架に向かいます。
本があったら、それが本当に探している資料で間違いないか、
奥付と照らし合わせて確認します。
これが特に重要です。ILLでは刷年や版に違いがないかもチェックします。

以前のらいぶらりログでも書きましたが、
ILLを依頼する際は、この奥付に書かれている情報（書誌事項）がとても大切です。
なぜなら、他の図書館の司書さんもこの情報を元に資料を探すからですね。
同じように、わたしたちがILLを受け付けるときも、
この書誌事項がないとどの資料かわかりません。

司書だからといって、何か特別な方法で本を探しているわけではありません。
わたしたちもみなさんと同じ、ふつうの人間です。
ILLを依頼するときは、どうか書誌事項をお忘れなく。〔E〕